
■ジャッジにシュワバー、バクストンもラインナップに
2023年、フロリダ州マイアミの地で侍ジャパンに屈し、大谷翔平とマイク・トラウトの対決で幕を閉じた前回大会WBCの決勝戦。あの一戦はアメリカにとって、ただの敗北以上の意味を持っていたのかもしれない。
2026年のWBCに向けた今の動きを見ていると、アメリカ側の並々ならぬ執念、本気度がひしひしと伝わってくる。米メディアで続々の参戦の情報が飛び、そこでオーダーを組んでみると豪華打線と投手陣になる。
予想スタメンをイメージしてみる。
1.ウィット Jr.(遊):カンザスシティ・ロイヤルズ
2.ローリー(捕):シアトル・マリナーズ
3.ジャッジ(右):ニューヨーク・ヤンキース
4.シュワーバー(指):フィラデルフィア・フィリーズ
5.キャロル(左):アリゾナ・ダイヤモンドバックス
6.ハーパー(一):フィラデルフィア・フィリーズ
7.バクストン(中):ミネソタ・ツインズ
8.ヘンダーソン(三):ボルチモア・オリオールズ
9.トゥラング(二):ミルウォーキー・ブルワーズ
米国打線の中心はジャッジ(ヤンキース)。アメリカン・リーグで2年連続のMVPに輝いた。打率.331、53本塁打、OPS 1.144という驚異的な数字。今回、米国代表の主将を務める。キャッチャーながら就きながら、60本塁打・125打点という異次元の成績を残したカル・ローリーが2番に座る。そして56本塁打・132打点で打撃二冠を手にしたシュワーバーが控えている。どこまで行っても主役級が続く、息つく暇もないオーダーだ。
【投手陣】
ポール・スキーンズ(先発):ピッツバーグ・パイレーツ
タリック・スクーバル(先発):デトロイト・タイガース
ローガン・ウェブ(先発):サンフランシスコ・ジャイアンツ
マシュー・ボイド(先発):シカゴ・カブス
ジョー・ライアン(先発):ミネソタ・ツインズ
クレイ・ホームズ(先発):ニューヨーク・メッツ
メイソン・ミラー(救援):サンディエゴ・パドレス
デビッド・ベッドナー(救援):ニューヨーク・ヤンキース
投手陣の充実ぶりも、これまでの大会とは一線を画している。これまでは野手に比べて超一流の招集が難しいと言われてきたが、今回は違う。先発には、スキーンズとスクーバルという「サイ・ヤング賞」を手にした二大巨頭が並ぶ。防御率1.97や2.21という数字は、1点取るのさえ困難なレベルといえる。
2023年の決勝で日本に敗れた際、アメリカのメディアやファンは「次はベストのメンバーで」と口にしていた。スタジアムにいたが、敗戦の瞬間にため息をついたり、頭を抱えていた現地ファンの姿は脳裏に焼き付いている。
かつてないほど「勝利」への執着が透けて見える布陣だ。この顔ぶれが並んだオーダー表を前にすると、2026年のマウンドで再び日本と相まみえる瞬間を想像せずにはいられない。理屈抜きに、この「本気のアメリカ」を侍ジャパンがどう迎え撃つのか。その答え合わせをする日が間も無くやってくる。
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楢崎 豊(NARASAKI YUTAKA)