卓球ファンなら知らない人はいない。
松下浩二さん。
かつての日本チャンピオン、世界選手権でも銅メダルを獲得している。
Tリーグの発足にあたっては初代コミッショナーも務めた。
国会内で行われた卓球議員連盟の総会で久しぶりにお会いした。
92年のバルセロナ五輪から五輪は4大会連続出場。同じ時代に活躍した女子選手は、福原愛さんだ。
松下さんは、日本卓球界初のプロ選手となり、いまの活況の基礎となった。
90年代から2000年代にスポーツライターとして様々なスポーツを取材していた私は、彼の活躍も追いかけていた。
ドイツのプロリーグに渡りヨーロッパでプレーしている頃には、クロアチアのザグレブまで国際電話をかけて話を聞いたこともある。
松下さんの活躍が次の世代の刺激になった。
中学生だった水谷隼選手は、松下さんの後を追ってドイツに渡り、後に日本卓球界を席巻する。その水谷を倒すために若手がどんどん登場する。その筆頭は、張本智和選手だ。
女子は、「愛ちゃんの影響が絶大」と松下さんは言う。
愛ちゃんのようにお母さんに鍛えられた選手たちが全国から名乗りをあげる。平野早矢香選手や石川佳純選手。その後に続く伊藤美誠選手や平野美宇選手、早田ひな選手たちだ。
そして今、Tリーグのチームが全国に根を下ろすことで、卓球の人気は揺るぎないものになってきている。
「これまでの卓球界、とりわけ若手の育成は、いくつかの企業が手掛けてくれていました。Tリーグができたおかげで、普及振興、育成の機能は全国に広がっています。これは卓球界にとって良いことだと思います」と、現状を分析する松下さん。
中国では、卓球を「国球」と呼ぶらしい。
その実力は、まだまだ世界一だが、早くから世界と戦う日本の若い世代がこの高い壁を越えようとしている。
そしてそんな中、張本選手が中国選手も撃破してWTTファイナルズ香港で優勝。卓球界の年間チャンピオンに輝いた。
松下浩二が切り開いてきた道を才能あふれる後進たちが闊歩している。
令和の断面
青島 健太 Aoshima Kenta
昭和33年4月7日生/新潟県新潟市出身
慶応大学野球部→東芝野球部→ヤクルトスワローズ入団(昭和60年)
同年5月11日の阪神戦にてプロ野球史上20人目となる公式戦初打席初ホームランを放つ。
5年間のプロ野球生活引退後、オーストラリアで日本語教師を経験。帰国後スポーツをする喜びやスポーツの素晴らしさを伝えるべくスポーツライタ―の道を歩む。
オリンピックではリレハンメル、アトランタ、長野、シドニー、ソルトレークシティー、アテネで、サッカーW杯ではアメリカ、フランス、日韓共催大会でキャスターを務める。
現在はあらゆるメディアを通して、スポーツの醍醐味を伝えている。
2022年7月の参議院議員選挙で初当選。