令和の断面

vol.290 野球教室で教わったこと

SHARE 
  • 連載一覧へ
     
    
     衆議院選挙の真っ只中に子どもたちの野球教室に参加させてもらった。
     兵庫県尼崎市。
     この地区を中心に10チームで運営されている尼崎東リーグの野球教室が1月31日に行われた。リーグの名誉会長を徳安淳子前衆議院議員がやっていて、その縁で子どもたちと一緒に野球をやらせてもらった。
    
     土曜日の夕方。
     風もなく、寒さも感じない絶好の天候。100人近い子どもたちが颯爽と日頃のプレーを見せてくれた。
    
     小学校の1年生から6年生までが一緒にプレーする。
     もちろん低学年と高学年では体格差もあり技術的には差があるのだが、ただ驚いたのはみんなゴロを捕るのが抜群にうまいのだ。
     正直に言って、元プロ野球選手の私よりうまいくらいだ(笑&汗)。
    
     グラブを低い位置に構えて、ゴロを下から上の動きの中で捕るのだ。
     (普通は、ボールを上から捕りにいってしまう)
     これを叶えているのは、まず腕の力がちゃんと抜けていること。
     またボールを捕りに行く(待っている)低い姿勢が、しっかりとできているからだ。
    
     業界的な言い方をすれば、捕ろうとするボールを殺している(ボールの来る導線に照準が合っている)のだ。
    
     だからどの子も自分のリズムでボールを呼び込んで柔らかく捕ることができている。
     しかも体の正面で!
    
     とにかくすごい!
     感動的にみんなゴロを捕るのが上手いのだ。
    
     あるチームには、阪神のスター選手だった方のお孫さんが二人所属していた。
     もしかすると、この名選手の指導があったのか?
     その二人は、また群を抜いてゴロを捕るのが上手だった。
     良い意味でみんな影響を受けているのだろう。
    
     そしてこの野球教室でもうひとつ感動したのは、みんなしっかりと挨拶ができることだった。
    
     ロングティーでバッティング練習が始まると、打席に入ってくる子が「お願いします」と投げ手に挨拶をする。
     その時にコーチから注意が飛ぶのだ。
     「どうせ言うなら、ちゃんと相手の顔を見て挨拶しましょう」
    
     そうなんです。
     形だけ言えばいいということじゃない。
    
     それは「ありがとうございます」と終わった後のお礼も同様だ。
    
     「お願いします」と「ありがとうございます」
    
     この日集まった子どもたちは、みんな相手の顔を見て挨拶ができるのだ。
     そればかりか、ひと言、ふた言アドバイスした子どもたちが、あとから私のところに来て「ありがとうございました」と改めて挨拶に来たりしてくれるのだ。
    
     この尼崎東リーグは、本当に大事なことを教えてくれる。
     いつか彼ら彼女らが野球を離れる日が来ても、この挨拶の習慣は残ることだろう。
     それが一生の財産として彼ら彼女らを支えてくれる。
    
     選挙活動に奔走する日々の中で、忘れてはいけない大事なことを子どもたちが教えてくれた。それはに私にとっては、「野球教室」ではなく「人生の教室」だった。
    
     出会った子どもたち、みんなありがとう。
    
    
    

    関連記事