令和の断面

vol.291 冬季五輪の醍醐味

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     ミラノ・コルティナ五輪が始まった。
     冬の五輪は、94年リレハンメル、98年長野、2002年ソルトレークシティーとテレビのオリンピックキャスターをさせてもらったが、一番寒い思いをしたのはソルトレークシティーだ。
    
     日本勢が登場するノルディックのスキージャンプ。日本との時差もあって競技が始まる日の早朝、現場からの中継があった。
     確かとんねるずのタカさんも一緒だったと思う。
     まだ朝が早いのでホテルで朝食を食べることができない。
    
     ジャンプ台までは1時間ほどの車移動。そこで途中のマクドナルドでホットコーヒーとバーガーを買って食べることにした。ジャンプ台の見える中継ポイントに着くとすぐにリハーサルが始まった。外に持って出たコーヒーを飲むことができず、車のボンネットの上に置いておいた。
    
     その時間20分ほど。
     車に戻りやっとコーヒーが飲めると思ったら、コーヒーは、すっかり凍っていた。気温はマイナス20度。思わず笑ってしまうほどの寒さだった。
     冬の五輪は、取材陣も寒さとの戦いなのだ。
    
     こんなこともあった。
     ホテルのロビーで暖をとっているとアイスホッケー界のスーパースターに遭遇したのだ。アイスホッケーファンなら知らない人はいないウェイン・グレツキー氏だ。NBAならマイケル・ジョーダン氏に匹敵する存在。
     カナダのエドモントン・オイラーズからロサンゼルス・キングスに移籍する時には、そのトレードをめぐって国会で議論されたほどだ。カナダの至宝をアメリカに渡してよいのか ?
     結局グレツキー氏はアメリカに渡り、アメリカのNHLのファンを熱狂させる活躍を見せる。
    
    
     冬の五輪の魅力は、どの競技もスピード感にあふれていることだ。氷や雪の上で行われる滑走は、スリルに満ちている。選手たちは常に転倒と背中合わせの限界を攻めてくる。
    
     スピードスケートは時速60キロを超える。
     ジャンプの踏み切りは、時速90キロで空に飛び出す。
     アルペンの滑降は、時速100キロを平気で越えて滑っていく。
    
     だからこそ、その一本一本の滑走や滑空を思わず息を呑んで観てしまうのだ。
    
     早速、男子のスノーボード・ビッグエアで日本の金メダル(木村葵来 21歳)と銀メダル(木俣涼真 23歳)が生まれた。女子のスキージャンプ・ノーマルヒルも銅メダル(丸山希 27歳)を獲得した。今大会はすごいメダルラッシュになるような気がする。みんな若くてのびのびしているからだ。
     さあ、しばらくは五輪観戦を楽しむとするか。
    
    
    

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