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	<title>スコアブックの余白 | アスリート街.com</title>
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	<description>アスリート総合応援情報サイト</description>
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		<title>Vol.49 ユニフォームを脱いだあとの話――若き選手たちは「次の人生」をどう描いているか</title>
		<link>https://www.athletegai.com/2026/05/21/column-vol49-2/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[athletegai]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 21 May 2026 01:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[スコアブックの余白]]></category>
		<category><![CDATA[コラム]]></category>
		<category><![CDATA[セカンドキャリア]]></category>
		<category><![CDATA[NPB]]></category>
		<category><![CDATA[プロ野球選手の引退後]]></category>
		<category><![CDATA[起業・会社経営]]></category>
		<category><![CDATA[現役時代の心構え]]></category>
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					<description><![CDATA[■43パーセントの不安 　2026年4月末、NPBが恒例の調査結果を発表した。2025年10月6日から27日にかけて開催された「第22回みやざきフェニックス・リーグ」に参加した12球団の選手270人を対象に実施した、セカ [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
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</p>
<h1 class="p1">■43パーセントの不安</h1>
<p><span style="font-weight: 400;">
　2026年4月末、NPBが恒例の調査結果を発表した。2025年10月6日から27日にかけて開催された「第22回みやざきフェニックス・リーグ」に参加した12球団の選手270人を対象に実施した、セカンドキャリアに関するアンケートだ。毎年この時期に発表されるこの調査は、球界関係者だけでなく、選手を雇用する企業や就職支援の現場からも注目される。
</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">
　NPBがこの調査を続けていることには、意味があると思っている。数字を公表することで、選手自身が「自分だけじゃない」と気づける。球団やNPBが支援策を考える際の根拠にもなる。何より、「野球界はちゃんと選手の将来を考えている」というメッセージを社会に発信し続けること自体が、この調査の持つ大きな価値だと私は思っている。
</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">
　回答した270人のうち116人、43パーセントが「引退後の生活に不安を感じている」と答えた。不安の中身で最も多かったのは「収入面」（75.9%）、次いで「進路」（70.7%）。お金と仕事のことだ。野球を離れることへの「やりがい喪失」を挙げた選手は12.1パーセントにとどまった。
</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">
　「引退後の進路について考えているか」という問いに対し、「何を考えたらいいかわからない」と答えた選手が44.4パーセント。「考えていない」の11.1パーセントを合わせると、半数以上がまだ具体的に動けていない。
</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">
　23歳前後の選手が「辞めたあとの人生」を真剣に考えるのは難しい。今日の練習を、明日の試合を、来年の契約を。それで頭と体がいっぱいなのが普通だろう。だからこそ、NPBや球団がこういった調査をもとに、選手が現役中から少しずつ情報に触れられる環境を整えていくことが重要だと思う。「わからない」を「考えてみよう」に変えるきっかけは、選手一人ひとりの意志だけでなく、周囲の働きかけにかかっている部分も大きい。
</span></p>
<h1 class="p1">■「社長になりたい」という夢と、その先にあるもの</h1>
<p><span style="font-weight: 400;">
　「引退後にやってみたい仕事」の1位は「会社経営者（独立・起業）」（19.6%）。2016年以来ほぼ毎年トップを占めるカテゴリーで、今年も首位に立った。2位は「海外球団で現役続行」（17.8%）、3位は「高校野球の指導者」と「社会人・クラブチームで現役続行」が同率（15.9%）で続く。
</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">
　「会社経営者」への志向が増えている背景には、身近なロールモデルの存在があると思う。引退した先輩が会社を立ち上げた、SNSで発信しながら収益を得ている選手がいる。そういう姿が見えるようになったことで、「自分にもできるかもしれない」というイメージが持ちやすくなった。現役中からスポンサーを持ち、マネタイズを意識することはいいことだし、発信力をビジネスにつなげようとする感覚は間違っていない。
</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">
　取材をしていて、個人的に気になることがある。経営者として長く信頼される人たちを見ていると、数字やSNSよりもずっと地味なところが土台になっているな、と感じるのだ。日常の言葉のチョイス、人への接し方、時間やお金の使い方、約束の守り方。グラウンドの外でどう振る舞っているか、ということ。取引先や仲間から「この人と一緒にやりたい」と思われるかどうかは、意外と現役時代の積み重ねから始まっている。起業の準備は、引退してからではなく、今日のチームメートへの態度から、もうスタートしているのかもしれない。そう考えると、現役時代はある意味、長い助走期間でもある。
</span></p>
<h1 class="p1">■169人の「その後」</h1>
<p><span style="font-weight: 400;">
　アンケートとは別に、NPBは2025年に戦力外・引退した169人の進路も発表した。平均年齢27.2歳、平均在籍年数6.8年。最も多い進路はNPB関係（90人）で、うち育成再契約が48人。NPB以外の野球関係は54人で、海外チームへの移籍が前年の3人から17人へと急増した。メキシコ、韓国がそれぞれ5人。
</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">
　野球と完全に無縁になった人は17人。一般企業への就職が14人、自営・起業が3人。全体の約1割にとどまる。多くの選手が、何らかの形で野球の世界につながり続けている。球団職員やチームスタッフとして残る選手（29人）もいる。スカウト、広報、営業、コーチングスタッフ。ユニフォームは脱いでも、グラウンドの近くにいる。それが彼らの選んだ場所だ。
</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">
　43パーセントが不安を抱えていることを、私は悲観的に捉えていない。むしろ、リアルに向き合っている証拠だとも思う。「何を考えたらいいかわからない」という44パーセントの正直さも、同じだ。わからないから考えない、ではなく、わからないままでも前を向こうとしている選手たちがいる。
</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">
　ユニフォームを脱いだあと、社長になる人もいるだろう。高校の監督として球場に戻ってくる人もいるだろう。まったく違う場所で、野球とは関係のない仕事に夢中になる人もいるはずだ。どれが正解か、なんてない。ただ、今日のシートノックを全力でやりきった先に、その答えが少しずつ見えてくるんだろうと思う。
</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">
　なお、NPBはこの調査を毎年実施しており、過去のデータと比較することができる。2023年との比較で見ると、数字の表面は似ているようでいて、意識の変化が静かに起きている。次号ではその変化の輪郭と、取材を通じて見えてきた現場の声を重ねながら、もう少し掘り下げてみたいと思う。
</span></p>

<div class="article-author"><img decoding="async" width="1261" height="1283" class="aligncenter size-full wp-image-45354" src="/wp-content/uploads/2024/10/楢崎顔写真.jpg" alt="" srcset="https://www.athletegai.com/wp-content/uploads/2024/10/楢崎顔写真.jpg 1261w, https://www.athletegai.com/wp-content/uploads/2024/10/楢崎顔写真-295x300.jpg 295w, https://www.athletegai.com/wp-content/uploads/2024/10/楢崎顔写真-1006x1024.jpg 1006w, https://www.athletegai.com/wp-content/uploads/2024/10/楢崎顔写真-425x432.jpg 425w, https://www.athletegai.com/wp-content/uploads/2024/10/楢崎顔写真-768x781.jpg 768w" sizes="(max-width: 1261px) 100vw, 1261px" />
<strong>楢崎 豊（NARASAKI YUTAKA）</strong><br>
2002年に報知新聞社で記者職。サッカー、芸能担当を経て、2004年12月より野球担当。2015年まで巨人、横浜（現在DeNA）のNPB、ヤンキース、エンゼルスなどMLBを担当。2015年からは高校野球や読売巨人軍の雑誌編集者。2019年1月に退社。同年2月から5つのデジタルメディアを運営するITのCreative2に入社。野球メディア「Full-Count」編集長を2023年11月まで務める。現在はCreative2野球事業ディレクターなどを務める。<br>
【SNS】<br>
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Instagram…<a style="color: #0000ff;" href="https://www.instagram.com/y_narasaki/?hl=ja">y_narasaki</a></div>
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			</item>
		<item>
		<title>Vol.48 帽子を脱いで振るだけでいい。屋外スポーツに関わる人へ、今年の春に知っておきたい「5秒リセット」の話</title>
		<link>https://www.athletegai.com/2026/04/30/column-vol48-2/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[athletegai]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 30 Apr 2026 01:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[スコアブックの余白]]></category>
		<category><![CDATA[コラム]]></category>
		<category><![CDATA[熱中症対策]]></category>
		<category><![CDATA[帽子]]></category>
		<category><![CDATA[5秒リセット]]></category>
		<category><![CDATA[暑熱順化]]></category>
		<category><![CDATA[春の熱中症]]></category>
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					<description><![CDATA[推奨されるグレー色のキャップ（ニューエラ提供） 推奨されるグレー色のキャップ（ニューエラ提供） ■「かぶるだけ」じゃない…帽子の話 　今年の春は、例年より気温の上がり方が早い。4月なのに夏日、30度超の真夏日。グラウンド [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<p><img decoding="async" width="2560" height="1708" class="aligncenter wp-image-45896 size-full" src="/wp-content/uploads/2026/04/scorebook47.jpg" alt="">
<span style="color: #808080;">推奨されるグレー色のキャップ（ニューエラ提供）</span>
推奨されるグレー色のキャップ（ニューエラ提供）
</p>
<h1 class="p1">■「かぶるだけ」じゃない…帽子の話</h1>
<p><span style="font-weight: 400;">
　今年の春は、例年より気温の上がり方が早い。4月なのに夏日、30度超の真夏日。グラウンドでもコートでも、フィールドでも、屋外で体を動かす人にとって、今年の春は少し違う。お気に入りの帽子を一つ、今すぐかぶってほしい。帽子をかぶるだけで、頭部の表面温度は大幅に下がるからだ。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">
　米国発のヘッドウェアブランド「ニューエラ」が武蔵野美術大学と行った共同実験で明らかになった。頭部は血液循環量が多く、直射日光にさらされると体全体の体温上昇に直結しやすい。だからこそ、頭を守ることが熱中症予防の基本になる。さらに、こまめに脱いで振るだけで表面温度が10℃以上下がることも実証されている。これが「5秒リセット」術だ。最も熱がこもりやすい黒い帽子でも、10回扇ぐだけで白い帽子とほぼ同等の温度まで戻る。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">
　屋外で体を動かす人なら、誰でも試合中や練習の合間に帽子を脱ぐ瞬間がある。サッカーでも、テニスでも、陸上でも。あの何気ない動作に、実は科学的な根拠があった。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">
　今年の春は気温の上がり方が早い。2026年3月の東京は夏日ゼロだったが、4月11日には早くも夏日を観測し、静岡市では30度超の真夏日を記録している。気象庁は東海以西で「10年に一度レベルの高温」を予測しており、GW頃には真夏日になる地域がさらに広がりそうだ。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">
　こうした年は、体が暑さに追いつくまでに時間がかかる。人間の体には「暑熱順化」と呼ばれる適応プロセスがあり、繰り返し暑さにさらされることで発汗機能が高まっていく。今年はその準備期間が短いまま気温が上がってきた。だからこそ、早めの対策が効いてくる。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">
　数字にも表れている。5〜6月の熱中症による救急搬送者数は、2021年の8,861人から2025年には19,843人へと4年で約2.2倍に増えた（総務省消防庁「熱中症による救急搬送状況」年報）。年間搬送者数の約5人に1人が、真夏を迎える前に搬送されている。増加率1位は東京（+413%）、福島県では4年で約4倍。春の対策は、地域を問わず早めに始めるに越したことはない。</span></p>

<h1 class="p1">■色より、習慣を</h1>
<p><span style="font-weight: 400;">
　帽子の色にも選び方がある。白は涼しいが紫外線を通しやすく、黒は紫外線に強いが熱がこもりやすい。グレーなどの淡色系が、熱と紫外線の両方をバランスよく防ぐ。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">
　とはいえ、どんな色でもこまめに脱いで扇げばリセットできる。好きな色を選んでいい。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">
　ニューエラはこの春、都内の保育園への帽子無償提供も始めた。子どもへの帽子着用は徹底される一方、引率する保育士自身は無防備なことが多い。身長120センチの子どもの高さの気温は大人より4〜7℃高く（サントリー食品インターナショナル・ウェザーマップ共同調査）、前かがみで寄り添う保育士も同じ環境にさらされやすい。現場で子どもたちと向き合う人たちにも、同じように涼しくいてほしい。そんな思いが、この取り組みには込められている。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">
　春の対策は、難しく考えなくていい。好きな帽子をかぶって、暑いと感じたら脱いで振る。それだけで、今年の夏を気持ちよく迎える準備になる。グラウンドでも、コートでも、フィールドでも。</span></p>

<div class="article-author"><img loading="lazy" decoding="async" width="1261" height="1283" class="aligncenter size-full wp-image-45354" src="/wp-content/uploads/2024/10/楢崎顔写真.jpg" alt="" srcset="https://www.athletegai.com/wp-content/uploads/2024/10/楢崎顔写真.jpg 1261w, https://www.athletegai.com/wp-content/uploads/2024/10/楢崎顔写真-295x300.jpg 295w, https://www.athletegai.com/wp-content/uploads/2024/10/楢崎顔写真-1006x1024.jpg 1006w, https://www.athletegai.com/wp-content/uploads/2024/10/楢崎顔写真-425x432.jpg 425w, https://www.athletegai.com/wp-content/uploads/2024/10/楢崎顔写真-768x781.jpg 768w" sizes="(max-width: 1261px) 100vw, 1261px" />
<strong>楢崎 豊（NARASAKI YUTAKA）</strong><br>
2002年に報知新聞社で記者職。サッカー、芸能担当を経て、2004年12月より野球担当。2015年まで巨人、横浜（現在DeNA）のNPB、ヤンキース、エンゼルスなどMLBを担当。2015年からは高校野球や読売巨人軍の雑誌編集者。2019年1月に退社。同年2月から5つのデジタルメディアを運営するITのCreative2に入社。野球メディア「Full-Count」編集長を2023年11月まで務める。現在はCreative2、Full-CountのExecutive Editor。<br>
【SNS】<br>
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Instagram…<a style="color: #0000ff;" href="https://www.instagram.com/y_narasaki/?hl=ja">y_narasaki</a></div>
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			</item>
		<item>
		<title>Vol.47 「WBCで勝つこと」と「日本野球が変わること」は、少し別の話</title>
		<link>https://www.athletegai.com/2026/04/16/column-vol47-2/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[athletegai]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 16 Apr 2026 01:01:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[スコアブックの余白]]></category>
		<category><![CDATA[コラム]]></category>
		<category><![CDATA[リリーフの育成]]></category>
		<category><![CDATA[データ分析]]></category>
		<category><![CDATA[日本野球]]></category>
		<category><![CDATA[WBC]]></category>
		<category><![CDATA[使用球]]></category>
		<category><![CDATA[移籍制度]]></category>
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					<description><![CDATA[WBCの会場でもあったマイアミ・ローンデポパーク ■ボールの話やピッチクロックの話も 　2026年のWBCでは侍ジャパンはベスト8で敗れ、大会後は采配への批判や選手起用の是非をめぐる議論が続いている。 　それ自体は事前の [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<p><img loading="lazy" decoding="async" width="2560" height="1708" class="aligncenter wp-image-45896 size-full" src="/wp-content/uploads/2026/04/scorebook47.png" alt="">
<span style="color: #808080;">WBCの会場でもあったマイアミ・ローンデポパーク</span>
</p>
<h1 class="p1">■ボールの話やピッチクロックの話も</h1>
<p><span style="font-weight: 400;">　2026年のWBCでは侍ジャパンはベスト8で敗れ、大会後は采配への批判や選手起用の是非をめぐる議論が続いている。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　それ自体は事前の流れかと思う。ただ、取材を重ね、記事をまとめたり、周囲と話をしたりしていると「WBCで勝つための話」と「日本野球が抱えている構造的な問題」が、同じ文脈でまとめて語られてしまうことが多いな、と感じている。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　この二つは無関係ではない。だが、本質的には少し違う話だと思っている。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　WBCで次に勝つために必要なことは、ある程度見えてきている。データに基づいた緻密な起用、リリーフ陣の整備、ピッチクロックへの適応も含めて、次の大会までに手を打てる話も多く、議論は続けられている。
</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　一方で、もっと時間のかかる問題がある。たとえば使用球。NPBの公式球と国際試合で使われるボールは異なる。打球の飛び方も変化球の感触も違う。WBCに出た投手が「別物だ」と語るのは珍しくなくて、今に始まった話ではない。これは個人の慣れの問題というより、日常的に使う道具が違うという環境の問題だ。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　そして、移籍制度。現行のFA制度では権利を得るまでに8〜9年かかる。選手が国内外を動きにくい構造になっていて、海外で得た経験がNPBに還流しにくい。これは侍ジャパンの強化というより、日本野球全体のレベルをどう上げていくか、という話に近い。
</span></p>
<h1 class="p1">■でも、繋がってはいる</h1>
<p><span style="font-weight: 400;">　ただ、この二つが完全に切り離せるかというと、そうでもない。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　使用球が国際基準に近づけば、WBC球への違和感は減る。移籍制度が柔軟になれば、海外経験を持つ選手が代表に入りやすくなる。構造的な部分が変われば、じわじわと代表にも返ってくるものがある。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　整理すると、まず道具と環境の話から着手はしていきたい。NPBの公式球を国際基準に合わせること、ピッチクロックやピッチコムを導入すること、などが挙げられる。簡単なことのように思えるが、そうではない。ボールが変われば投手の感覚も打者の反応も変わる。ピッチクロックも、テンポの話というより、野球の「間」をどう扱うかという文化の話に近い。反発が出るのはわかるが、世界の主要リーグがすでに動いている以上、「うちはうちのやり方で」と言い続けるのも、だんだん難しくなってきている気もする。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　海外移籍もそう。FA権を得るまでに8〜9年かかる現行制度では、いざ動けるころには全盛期が過ぎていることも多い。レンタル移籍のような柔軟な仕組みを取り入れて、選手が国内外を行き来しやすくなれば、メジャーで得た感覚や経験がNPBに戻ってくる流れも生まれやすくなる。そういう循環が少しずつできていけば、と思っている。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　リリーフの育成と、データ分析の浸透も向き合っていかないテーマだ。短期決戦、特にベネズエラ戦で見られたように中盤以降を任せられる投手の質は勝負に直結する。日本は今回、大会前に3人のリリーバーが離脱してしまったことも不運だった。データ分析も、球団ごとの差がまだ大きい。代表だけが精度の高いデータを使っても、それに慣れていない選手には届きにくい。NPBの日常の中にデータを使う文化が根づいていけば、代表の戦い方にもじわじわ出てくると思う。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　決して、関係者が問題を放置しているわけではない。ピッチクロックの導入検討、使用球の統一に関する議論、移籍制度の見直し。NPBの内部でも話し合いは続いている。ただ、制度を変えるのはそう簡単ではない。球団の利害もあるし、変えれば別のところに影響が出る。時間がかかるのは、怠慢ではなくて構造上の問題でもある。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　今大会の結果を受けて、「変わらなければ」という意識が現場に広がっているのは感じている。それが実際の変化につながるかどうかは、もう少し見てみないとわからない。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　WBCで優勝することと、日本野球が世界と対話できるリーグに育っていくこと。どちらも大事で、どちらかだけでいいとは思っていない。ただ、そのための処方箋は少し違う。そこを混同したまま議論を続けると、何かを変えたつもりで、何も変わらないことになりかねない気がしている。</span></p>

<div class="article-author"><img loading="lazy" decoding="async" width="1261" height="1283" class="aligncenter size-full wp-image-45354" src="/wp-content/uploads/2024/10/楢崎顔写真.jpg" alt="" srcset="https://www.athletegai.com/wp-content/uploads/2024/10/楢崎顔写真.jpg 1261w, https://www.athletegai.com/wp-content/uploads/2024/10/楢崎顔写真-295x300.jpg 295w, https://www.athletegai.com/wp-content/uploads/2024/10/楢崎顔写真-1006x1024.jpg 1006w, https://www.athletegai.com/wp-content/uploads/2024/10/楢崎顔写真-425x432.jpg 425w, https://www.athletegai.com/wp-content/uploads/2024/10/楢崎顔写真-768x781.jpg 768w" sizes="(max-width: 1261px) 100vw, 1261px" />
<strong>楢崎 豊（NARASAKI YUTAKA）</strong><br>
2002年に報知新聞社で記者職。サッカー、芸能担当を経て、2004年12月より野球担当。2015年まで巨人、横浜（現在DeNA）のNPB、ヤンキース、エンゼルスなどMLBを担当。2015年からは高校野球や読売巨人軍の雑誌編集者。2019年1月に退社。同年2月から5つのデジタルメディアを運営するITのCreative2に入社。野球メディア「Full-Count」編集長を2023年11月まで務める。現在はCreative2、Full-CountのExecutive Editor。<br>
【SNS】<br>
X…<a style="color: #0000ff;" href="https://x.com/ynarasakiy">YNarasakiY</a><br>
Instagram…<a style="color: #0000ff;" href="https://www.instagram.com/y_narasaki/?hl=ja">y_narasaki</a></div>
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			</item>
		<item>
		<title>Vol.46 試合に出なかった時間が、人生を強くすることもある</title>
		<link>https://www.athletegai.com/2026/03/25/column-vol46-2/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[athletegai]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 25 Mar 2026 01:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[スコアブックの余白]]></category>
		<category><![CDATA[コラム]]></category>
		<category><![CDATA[補欠]]></category>
		<category><![CDATA[人間教育]]></category>
		<category><![CDATA[挫折と成長]]></category>
		<category><![CDATA[監督の言葉]]></category>
		<category><![CDATA[高校野球]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://www.athletegai.com/?p=46176</guid>

					<description><![CDATA[■高校野球の2年半が、人生のすべてではない　 　センバツ高校野球が始まった。高校野球をやっていると、やっぱり誰もが一度は思う。スタメンで試合に出たい。できれば甲子園で活躍したい。そんな姿を思い描きながら練習している選手は [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<p><span style="color: #808080;"><img loading="lazy" decoding="async" class="aligncenter size-full wp-image-45867" src="/wp-content/uploads/2026/03/scorebook46.png" alt="" width="1762" height="969" /><br /></span></p>
<h1 class="p1">■高校野球の2年半が、人生のすべてではない　</h1>
<p><span style="font-weight: 400;">
　センバツ高校野球が始まった。高校野球をやっていると、やっぱり誰もが一度は思う。スタメンで試合に出たい。できれば甲子園で活躍したい。そんな姿を思い描きながら練習している選手は多い。
</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">
　でも、実際にグラウンドに立てるのは9人（DHで10人）だけだ。ベンチ入りも20人前後。強豪校になればなるほど、2年半ベンチにも入れず、スタンドから応援を続ける選手も珍しくない。
</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">
　このことについては、いろんな考え方がある。強豪校で勝負する道もあれば、試合に出られる環境を選ぶ道もある。どちらを選ぶかは、その子の人生だ。外から簡単に評価できる話でもない。
</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">
　ただ、長く野球を取材していると、ふと思うことがある。高校野球の2年半が、人生のすべてではないということだ。
</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">
　先日、ある強豪校の監督と話していたときのことだった。その学校はプロ野球選手も何人も出しているが、社会に出て活躍している教え子の話題になった。
</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">
　「会社や社会で頑張っている子って、意外と高校時代は控えだった子が多いんだよ」
</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">
　その言葉を聞いたとき、別の指導者から聞いた話も思い出した。実は、同じことを言う監督は少なくない。控えの時間は、決して楽ではない。試合に出る仲間を横目に、スタンドから声を張り上げる。自分より後輩がグラウンドに立つこともある。
</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">
　悔しさや葛藤を抱えながら、それでもチームのためにできることを探す。そんな時間を過ごした選手も多い。引退してから母校に顔を出すのも、簡単なことではない。高校野球の思い出が、楽しいことばかりとは限らないからだ。
</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">
　それでも、監督のところを訪ねてくる教え子がいる。そして、その中には控えだった選手も少なくないという。理由を聞くと、監督はこう言った。
</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">
　「あの頃は悔しかった。でも、その経験があったから社会で頑張れたって言ってくれるんだよ」
</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">
　そうやって母校に戻ってくる姿を見ると、その時間も無駄じゃなかったんだろうな、と思う。高校野球の価値は、勝利の数だけではない。レギュラーだったかどうかでもない。実際、プロ野球の世界を見ても、高校時代にレギュラーではなかった選手は少なくない。野球の成長は、高校で終わるものではない。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">
　グラウンドで過ごした時間を、その後の人生にどう生かしていくのか。そこに、高校野球の意味があるのかもしれない。高校野球は、試合に出た9人だけの物語ではない。スタンドにいた選手の人生にも、きっと続いている。
</span></p>


<div class="article-author"><img loading="lazy" decoding="async" class="aligncenter size-full wp-image-45354" src="https://www.athletegai.com/wp-content/uploads/2024/10/楢崎顔写真.jpg" alt="" width="1261" height="1283" srcset="https://www.athletegai.com/wp-content/uploads/2024/10/楢崎顔写真.jpg 1261w, https://www.athletegai.com/wp-content/uploads/2024/10/楢崎顔写真-295x300.jpg 295w, https://www.athletegai.com/wp-content/uploads/2024/10/楢崎顔写真-1006x1024.jpg 1006w, https://www.athletegai.com/wp-content/uploads/2024/10/楢崎顔写真-425x432.jpg 425w, https://www.athletegai.com/wp-content/uploads/2024/10/楢崎顔写真-768x781.jpg 768w" sizes="(max-width: 1261px) 100vw, 1261px" /><strong>楢崎 豊（NARASAKI YUTAKA）</strong><br />2002年に報知新聞社で記者職。サッカー、芸能担当を経て、2004年12月より野球担当。2015年まで巨人、横浜（現在DeNA）のNPB、ヤンキース、エンゼルスなどMLBを担当。2015年からは高校野球や読売巨人軍の雑誌編集者。2019年1月に退社。同年2月から5つのデジタルメディアを運営するITのCreative2に入社。野球メディア「Full-Count」編集長を2023年11月まで務める。現在はCreative2メディア事業本部長、Full-CountのExecutive Editor。<br />【SNS】<br />X…<a style="color: #0000ff;" href="https://x.com/ynarasakiy">YNarasakiY</a><br />Instagram…<a style="color: #0000ff;" href="https://www.instagram.com/y_narasaki/?hl=ja">y_narasaki</a></div>
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]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>Vol.45 スポーツとポッドキャスト（音声配信）が生み出す新しいファン文化</title>
		<link>https://www.athletegai.com/2026/03/19/column-vol45-2/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[athletegai]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 19 Mar 2026 01:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[スコアブックの余白]]></category>
		<category><![CDATA[コラム]]></category>
		<category><![CDATA[音声メディア]]></category>
		<category><![CDATA[Full-Count LAB]]></category>
		<category><![CDATA[プロ野球選手の素顔]]></category>
		<category><![CDATA[復活劇]]></category>
		<category><![CDATA[投手の心理]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://www.athletegai.com/?p=46159</guid>

					<description><![CDATA[■スポーツとポッドキャスト（音声配信）が生み出す新しいファン文化　 　野球メディアの仕事を長くしていると、情報の届け方ってずいぶん変わってきたな、と感じることがある。かつては新聞、テレビ、そしてウェブ記事。多くの人に広く [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<p><span style="color: #808080;"><img loading="lazy" decoding="async" class="aligncenter size-full wp-image-45867" src="/wp-content/uploads/2026/03/scorebook45.png" alt="" width="1762" height="969" /><br /></span></p>
<h1 class="p1">■スポーツとポッドキャスト（音声配信）が生み出す新しいファン文化　</h1>
<p><span style="font-weight: 400;">　野球メディアの仕事を長くしていると、情報の届け方ってずいぶん変わってきたな、と感じることがある。かつては新聞、テレビ、そしてウェブ記事。多くの人に広く届けることが、メディアの役割だった。
</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　ただ、ここ数年でもう一つ大きな流れを感じている。それがポッドキャストだ。
</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　私自身、野球専門メディアの中で「Full-Count LAB」というポッドキャスト番組をやっている。よく「なぜ音声なんですか」と聞かれるが、理由は案外シンプルで、野球には“深い話”が多いからだ。
</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　記事では伝えきれない余白。インタビューの空気感。選手や指導者の本音。そういうものは、不思議と声で聞くと伝わってくる。
</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　実際、プロ野球選手が自分でポッドキャストを始めるケースも増えてきた。MLBではエンゼルス・菊池雄星投手やカブス・今永昇太投手が個人で発信をしはじめた。日本でも阪神の近本光司選手が音声メディアに取り組んでいる。千葉ロッテマリーンズのように、球団が番組を作る例も出てきた。
</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　これにも理由がある。ポッドキャストは、ファンとの距離が近いメディアだからだ。試合後のコメントや記者会見では見えない選手の人柄。プレーの裏にある考え方。チームの空気。そうしたものが、会話の中で自然と伝わってくる。
</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;"> もう一つ、面白い特徴がある。ポッドキャストは「聞こうと思った人」が聞くメディアだということだ。ニュースはどうしても広く浅く届く。一方でポッドキャストは、本当に興味のある人が自分から取りに来る。
</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　だから、少し深い話もできる。私が運営するポッドキャスト番組でのことだ。
</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　元オリックス、ヤクルトの近藤一樹さんをお招きしたポッドキャスト番組ではこのようなことを言っていました。2006年の肩の負傷で引退を覚悟した際、「視点の転換」でその先がつながった。怪我を隠して投げ続け、ボロボロになった自分を球団が契約更新してくれたことで、「投げられない苦しさ」に比べれば「マウンドで打たれること」さえも幸せであり、自らの実績なのだと捉え直せるようになったと言います。この究極のポジティブ思考が、その後の10勝という復活劇を支えたという深い話でした。
</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　ベテラン・石川雅規投手のマウンドの「足跡（あしあと）」に感動したという話は、ポッドキャストならではでした。対戦相手としてマウンドに上がった際、自分より小柄な石川投手の踏み込みが、183cmある自分と同じくらい深いことに気づき、「だからバッターの近くで放れるんだ」とその凄みを肌で感じたといいます 。こうした、試合後の取材や会見ではこぼれ落ちてしまう選手の生々しい感情や、マウンドの土に残された職人同士の対話に触れられることこそが、ポッドキャストというメディアが持つ最大の魅力です。
</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　アメリカではポッドキャストはすでに大きな文化になっている。政治の議論を動かすほど影響力を持つ番組もある。日本でも、これから“聞く文化”は広がっていくかもしれない。
</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　通勤の電車の中でもいい。洗濯物をたたみながらでもいい。スマートフォンとイヤホンがあれば、どこでも野球の話が聞ける。試合を見るだけではない。記事を読むだけでもない。野球を「聞いて楽しむ」。そんな文化が、これから少しずつ広がっていくのかもしれない。
</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">
野球を深掘り…Full-Count LAB―探求のカケラー
<br><a style="color: #0000ff;" target="_blank" href="https://creators.spotify.com/pod/profile/podcast-full-count/episodes/Vol-zero-Full-Count-LAB-e35b1a6" rel="noopener">https://creators.spotify.com/pod/profile/podcast-full-count/episodes/Vol-zero-Full-Count-LAB-e35b1a6</a>
</span></p>

<div class="article-author"><img loading="lazy" decoding="async" class="aligncenter size-full wp-image-45354" src="https://www.athletegai.com/wp-content/uploads/2024/10/楢崎顔写真.jpg" alt="" width="1261" height="1283" srcset="https://www.athletegai.com/wp-content/uploads/2024/10/楢崎顔写真.jpg 1261w, https://www.athletegai.com/wp-content/uploads/2024/10/楢崎顔写真-295x300.jpg 295w, https://www.athletegai.com/wp-content/uploads/2024/10/楢崎顔写真-1006x1024.jpg 1006w, https://www.athletegai.com/wp-content/uploads/2024/10/楢崎顔写真-425x432.jpg 425w, https://www.athletegai.com/wp-content/uploads/2024/10/楢崎顔写真-768x781.jpg 768w" sizes="(max-width: 1261px) 100vw, 1261px" /><strong>楢崎 豊（NARASAKI YUTAKA）</strong><br />2002年に報知新聞社で記者職。サッカー、芸能担当を経て、2004年12月より野球担当。2015年まで巨人、横浜（現在DeNA）のNPB、ヤンキース、エンゼルスなどMLBを担当。2015年からは高校野球や読売巨人軍の雑誌編集者。2019年1月に退社。同年2月から5つのデジタルメディアを運営するITのCreative2に入社。野球メディア「Full-Count」編集長を2023年11月まで務める。現在はCreative2メディア事業本部長、Full-CountのExecutive Editor。<br />【SNS】<br />X…<a style="color: #0000ff;" href="https://x.com/ynarasakiy">YNarasakiY</a><br />Instagram…<a style="color: #0000ff;" href="https://www.instagram.com/y_narasaki/?hl=ja">y_narasaki</a></div>
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			</item>
		<item>
		<title>Vol.44 少年野球に新基準、投手と捕手の兼任とウレタンバット禁止</title>
		<link>https://www.athletegai.com/2026/02/19/column-vol44-2/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[athletegai]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 19 Feb 2026 01:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[スコアブックの余白]]></category>
		<category><![CDATA[コラム]]></category>
		<category><![CDATA[新ルール]]></category>
		<category><![CDATA[野球]]></category>
		<category><![CDATA[少年野球]]></category>
		<category><![CDATA[複合型バット全面禁止]]></category>
		<category><![CDATA[投手と捕手の兼任規制]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://www.athletegai.com/?p=46035</guid>

					<description><![CDATA[（日本の少年野球では2029年からバットのルールが変わる・写真はイメージ） ■「子どもの未来」を守る改革か、現場の混乱を招く規制か 　少年野球の世界で、大きな転換期が訪れている。全日本軟式野球連盟が打ち出した新ルールは、 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<p><img loading="lazy" decoding="async" width="2560" height="1708" class="aligncenter wp-image-45896 size-full" src="/wp-content/uploads/2026/02/scorebook44.jpg" alt="">
<span style="color: #808080;">（日本の少年野球では2029年からバットのルールが変わる・写真はイメージ）</span>
</p>
<h1 class="p1">■「子どもの未来」を守る改革か、現場の混乱を招く規制か</h1>
<p><span style="font-weight: 400;">　少年野球の世界で、大きな転換期が訪れている。全日本軟式野球連盟が打ち出した新ルールは、現場に賛否両論を巻き起こしている。2029年からの「複合型バット全面禁止」と「投手と捕手の兼任規制」。いずれも「子どもたちの安全」を掲げているが、その影響は用具やポジションの問題だけでは済まない。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　投手と捕手の兼任を制限する狙いは、特定の選手への過度な負担集中を避けることにある。成長期の子どもたちの身体的負担を軽減する。野球の中でも最も消耗が激しい二つのポジションを一人が担い続けるリスクは、確かにある。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　ただ、現実的な課題も多い。選手層の薄いチームでは、投捕両方をこなせる選手がチーム編成の要になっている。人数不足に悩む地方のチームにとって、戦力編成の自由度が大きく制限される。安全という大義名分の下で、現場の創意工夫が損なわれるのではないか。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　エースで四番という「チームの中心選手」が投手と捕手を兼ねることで、野球の面白さや達成感を味わっている子どもたちもいる。規制によって、そうした経験の機会が奪われる。</span></p>
<h1 class="p1">■飛ぶバットの終焉がもたらすもの</h1>
<p><span style="font-weight: 400;">　2029年から小・中学校の軟式野球では、打球部にウレタンやスポンジなどの弾性体を使った複合型バット、いわゆる&#8221;飛ぶバット&#8221;が使えなくなる。コロナ禍以降に爆発的に普及したこの道具が、わずか数年で姿を消す。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　影響はすでに数字に表れている。2025年から一般用複合型バットの使用が禁止された全国大会では、本塁打が前年比で50パーセント以上も減少した。外野を越えていく痛快な打球が、内野ゴロに変わる。非力な子どもたちにとって、野球の醍醐味の一部が失われるかもしれない。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　一方で、複合型バットの弊害もある。1本4万円以上という高額な価格設定は、家庭間の経済格差を野球の世界に持ち込んだ。打球速度の劇的な向上は、守備側の選手にとって危険を伴う場面も増やした。全軟連の判断には、一定の合理性がある。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　木製バットと複合型バットを併用した練習で、ルールが変わっても長打力を育成できる体制を整えているチームもある。規制に順応しながらも、独自の工夫を続ける。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　他方で、規制そのものに距離を置く指導者もいる。全軟連に非加盟で活動するチームや独自大会が増えている現状を踏まえ、ルールに従うことより子どもたちに野球の魅力を伝えることを優先すべきだと考える指導者は少なくない。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　投捕兼任規制と複合型バット禁止。二つのルール変更に共通するのは、「安全」という大義名分と、現場の実情とのギャップだ。規制によって守られるものがある一方で、失われるものもある。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　ルールに振り回されるのではなく、どんなルールの下でも、子どもたちが野球の魅力に気づき、夢中になれる環境をつくる。それが指導者の役割だろう。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　3年後、野球場の風景は変わる。その時、子どもたちの目に輝きがあるかどうか。それが、この改革の成否を測る真の尺度になる。</span></p>
<p>
学童野球のコラムを読むなら…少年野球悩み解決サイト「First-Pitch」<br>
<a href="https://first-pitch.jp" target="_blank" style="color: #0000ff;" rel="noopener">https://first-pitch.jp</a></p>
<div class="article-author"><img loading="lazy" decoding="async" width="1261" height="1283" class="aligncenter size-full wp-image-45354" src="/wp-content/uploads/2024/10/楢崎顔写真.jpg" alt="" srcset="https://www.athletegai.com/wp-content/uploads/2024/10/楢崎顔写真.jpg 1261w, https://www.athletegai.com/wp-content/uploads/2024/10/楢崎顔写真-295x300.jpg 295w, https://www.athletegai.com/wp-content/uploads/2024/10/楢崎顔写真-1006x1024.jpg 1006w, https://www.athletegai.com/wp-content/uploads/2024/10/楢崎顔写真-425x432.jpg 425w, https://www.athletegai.com/wp-content/uploads/2024/10/楢崎顔写真-768x781.jpg 768w" sizes="(max-width: 1261px) 100vw, 1261px" />
<strong>楢崎 豊（NARASAKI YUTAKA）</strong><br>
2002年に報知新聞社で記者職。サッカー、芸能担当を経て、2004年12月より野球担当。2015年まで巨人、横浜（現在DeNA）のNPB、ヤンキース、エンゼルスなどMLBを担当。2015年からは高校野球や読売巨人軍の雑誌編集者。2019年1月に退社。同年2月から5つのデジタルメディアを運営するITのCreative2に入社。野球メディア「Full-Count」編集長を2023年11月まで務める。現在はCreative2メディア事業本部長、Full-CountのExecutive Editor。<br>
【SNS】<br>
X…<a style="color: #0000ff;" href="https://x.com/ynarasakiy">YNarasakiY</a><br>
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]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>Vol.43 月額課金、推し活、サブスク…スポーツファンの財布は今、どこに開く?</title>
		<link>https://www.athletegai.com/2026/01/29/column-vol43-2/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[athletegai]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 29 Jan 2026 01:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[スコアブックの余白]]></category>
		<category><![CDATA[コラム]]></category>
		<category><![CDATA[鷹フル]]></category>
		<category><![CDATA[サブスク]]></category>
		<category><![CDATA[野球メディア]]></category>
		<category><![CDATA[スポーツファン]]></category>
		<category><![CDATA[野球]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://www.athletegai.com/?p=46014</guid>

					<description><![CDATA[■野球はどこまで有料になるのか 　気づけば毎月、サブスクの引き落としがある。野球中継の有料会員、ファンの方ならファンクラブ。野球を追いかけるだけで、それなりの金額が消えていく時代になった。 　私が子どもの頃は、もっと身近 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<p><img loading="lazy" decoding="async" width="2560" height="1708" class="aligncenter wp-image-45896 size-full" src="/wp-content/uploads/2026/01/scorebook43.jpg" alt=""></p>
<h1 class="p1">■野球はどこまで有料になるのか</h1>
<p><span style="font-weight: 400;">　気づけば毎月、サブスクの引き落としがある。野球中継の有料会員、ファンの方ならファンクラブ。野球を追いかけるだけで、それなりの金額が消えていく時代になった。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　私が子どもの頃は、もっと身近だった。テレビをつければ巨人戦が映っていたし、新聞のスポーツ欄に昨日の全試合結果が載っていた。今もテレビ中継はあるけれど、観たい試合を観たいだけ観ようと思ったら、結局どこかで課金が必要になる。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　球場に行けば観られた。テレビをつければ中継があった。その頃と比べると、情報量も格段と増えてはいるが、無料で触れられる情報は減って、「ファンであり続けるコスト」は確実に上がっている。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　メディアは広告収入だけでは成り立たない時代になり、球団は入場料以外の収益源を求め、選手は自分の価値を直接マネタイズする。三者それぞれが「どこまで有料化するか」を探っている構図になっている。
</span></p>
<h1 class="p1">■何に一番お金が動いてるのか</h1>
<p><span style="font-weight: 400;">　ファンの財布の紐が緩む場所も変わってきた。アイドルの「推し活」が野球にも流れ込んで、「応援する」こと自体が課金対象になった。球団が用意するチケットやグッズより、選手個人に直接届く課金の方が、ファンの熱を掴んでいるのかもしれない。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　私たち編集者も岐路に立たされている。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　ネットに情報が溢れ、SNSで速報が流れる。試合結果も選手コメントも、誰もが同じタイミングで手に入る。無料記事だけで読者を掴むのは難しい。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　生き残るメディアは、「ここでしか読めない」価値を作り続けている。独自取材の深掘り、選手の本音を引き出すインタビュー、データに基づいた考察。そして、読者が「お金を払ってでも読みたい」と思える編集。無料で撒く情報と、有料で届ける体験を分ける。編集者の腕が問われる時代になった。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　正直、どこまで無料で出すべきか、どこから有料にするべきか迷うこともある。でも一つだけ確信していることがある。「これは読む価値があった」と思ってもらえる記事を作り続けること</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　球団もいろいろと面白い取り組みをしている球団もある。「球場に来てもらう」前の接点づくりに力を入れている。キッズルームやキッズフィールドで子連れ観戦のハードルを下げ、公式アプリのゲームやポイント機能で試合のない日も毎日触れる理由を作る。「いつの間にかファンになっていた」状態を設計する取り組みといえる。無料施策の先に、記憶に残る観戦体験と長期的な関係性が生まれる。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　無料での接点を増やして、やがて「お金を払ってでも応援したい」と思える関係性を育てる。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　野球を取り巻く環境は変わっている。メディアも球団も選手も、生き残りをかけて有料化を進めている。一方で、無料の接点を大切にする動きもある。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　野球メディアを運営する私もソフトバンクホークスの専門サイトで、サブスクを運営している。金額に見合った価値を提供することでファンの満足度を高め、欠かせない存在になろうとしている。そのためにファンや野球界、チームに何が必要かを考えて、今日を過ごす。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　すべてを有料にすれば、新しいファンは生まれない。すべてを無料にすれば、続かない。その境界線を、私たちはまだ探している途中だ。ただ、少しずつわかってきてはいる。大切なのは、ファンが何を考えているのか。ヒントはスタジアムに必ずある。</span></p>
<p>
■ソフトバンクホークス専門サイト「鷹フル」<br>
<a href="https://taka.full-count.jp/" target="_blank" style="color: #0000ff;" rel="noopener">https://taka.full-count.jp/</a><br>
「ホークスを創るのは、わたしたち。」をコンセプトに、ファンと共に語り、共に創る“円陣”のような発信基地です。誹謗中傷のない会員制の空間だからこそ、同じ熱量を持つ仲間と、時には番記者たちと純粋に喜びや悔しさを分かち合えます。“公式”の外にある本音や本質に触れるだけでなく、限定イベントなどの体験を通じて愛を深め合う「参加型サービス」であり、ホークス愛で繋がる純粋な空間と、価値ある情報を創っていきます。</p>
<div class="article-author"><img loading="lazy" decoding="async" width="1261" height="1283" class="aligncenter size-full wp-image-45354" src="/wp-content/uploads/2024/10/楢崎顔写真.jpg" alt="" srcset="https://www.athletegai.com/wp-content/uploads/2024/10/楢崎顔写真.jpg 1261w, https://www.athletegai.com/wp-content/uploads/2024/10/楢崎顔写真-295x300.jpg 295w, https://www.athletegai.com/wp-content/uploads/2024/10/楢崎顔写真-1006x1024.jpg 1006w, https://www.athletegai.com/wp-content/uploads/2024/10/楢崎顔写真-425x432.jpg 425w, https://www.athletegai.com/wp-content/uploads/2024/10/楢崎顔写真-768x781.jpg 768w" sizes="(max-width: 1261px) 100vw, 1261px" />
<strong>楢崎 豊（NARASAKI YUTAKA）</strong><br>
2002年に報知新聞社で記者職。サッカー、芸能担当を経て、2004年12月より野球担当。2015年まで巨人、横浜（現在DeNA）のNPB、ヤンキース、エンゼルスなどMLBを担当。2015年からは高校野球や読売巨人軍の雑誌編集者。2019年1月に退社。同年2月から5つのデジタルメディアを運営するITのCreative2に入社。野球メディア「Full-Count」編集長を2023年11月まで務める。現在はCreative2メディア事業本部長、Full-CountのExecutive Editor。<br>
【SNS】<br>
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		<item>
		<title>Vol.42 2023年の雪辱へ。2026年アメリカ代表が放つ「本気」の威圧感</title>
		<link>https://www.athletegai.com/2026/01/21/column-vol42-2/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[athletegai]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 21 Jan 2026 01:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[スコアブックの余白]]></category>
		<category><![CDATA[コラム]]></category>
		<category><![CDATA[野球]]></category>
		<category><![CDATA[WBC]]></category>
		<category><![CDATA[アメリカ]]></category>
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					<description><![CDATA[■ジャッジにシュワバー、バクストンもラインナップに 　2023年、フロリダ州マイアミの地で侍ジャパンに屈し、大谷翔平とマイク・トラウトの対決で幕を閉じた前回大会WBCの決勝戦。あの一戦はアメリカにとって、ただの敗北以上の [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<p><img loading="lazy" decoding="async" width="2560" height="1708" class="aligncenter wp-image-45896 size-full" src="/wp-content/uploads/2026/01/scorebook42.jpg" alt=""></p>
<h1 class="p1">■ジャッジにシュワバー、バクストンもラインナップに</h1>
<p><span style="font-weight: 400;">　2023年、フロリダ州マイアミの地で侍ジャパンに屈し、大谷翔平とマイク・トラウトの対決で幕を閉じた前回大会WBCの決勝戦。あの一戦はアメリカにとって、ただの敗北以上の意味を持っていたのかもしれない。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　2026年のWBCに向けた今の動きを見ていると、アメリカ側の並々ならぬ執念、本気度がひしひしと伝わってくる。米メディアで続々の参戦の情報が飛び、そこでオーダーを組んでみると豪華打線と投手陣になる。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　予想スタメンをイメージしてみる。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">1.ウィット Jr.（遊）：カンザスシティ・ロイヤルズ<br>
2.ローリー（捕）：シアトル・マリナーズ<br>
3.ジャッジ（右）：ニューヨーク・ヤンキース<br>
4.シュワーバー（指）：フィラデルフィア・フィリーズ<br>
5.キャロル（左）：アリゾナ・ダイヤモンドバックス<br>
6.ハーパー（一）：フィラデルフィア・フィリーズ<br>
7.バクストン（中）：ミネソタ・ツインズ<br>
8.ヘンダーソン（三）：ボルチモア・オリオールズ<br>
9.トゥラング（二）：ミルウォーキー・ブルワーズ</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　米国打線の中心はジャッジ（ヤンキース）。アメリカン・リーグで2年連続のMVPに輝いた。打率.331、53本塁打、OPS 1.144という驚異的な数字。今回、米国代表の主将を務める。キャッチャーながら就きながら、60本塁打・125打点という異次元の成績を残したカル・ローリーが2番に座る。そして56本塁打・132打点で打撃二冠を手にしたシュワーバーが控えている。どこまで行っても主役級が続く、息つく暇もないオーダーだ。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　【投手陣】<br>
ポール・スキーンズ（先発）：ピッツバーグ・パイレーツ<br>
タリック・スクーバル（先発）：デトロイト・タイガース<br>
ローガン・ウェブ（先発）：サンフランシスコ・ジャイアンツ<br>
マシュー・ボイド（先発）：シカゴ・カブス<br>
ジョー・ライアン（先発）：ミネソタ・ツインズ<br>
クレイ・ホームズ（先発）：ニューヨーク・メッツ<br>
メイソン・ミラー（救援）：サンディエゴ・パドレス<br>
デビッド・ベッドナー（救援）：ニューヨーク・ヤンキース</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　投手陣の充実ぶりも、これまでの大会とは一線を画している。これまでは野手に比べて超一流の招集が難しいと言われてきたが、今回は違う。先発には、スキーンズとスクーバルという「サイ・ヤング賞」を手にした二大巨頭が並ぶ。防御率1.97や2.21という数字は、1点取るのさえ困難なレベルといえる。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　2023年の決勝で日本に敗れた際、アメリカのメディアやファンは「次はベストのメンバーで」と口にしていた。スタジアムにいたが、敗戦の瞬間にため息をついたり、頭を抱えていた現地ファンの姿は脳裏に焼き付いている。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　かつてないほど「勝利」への執着が透けて見える布陣だ。この顔ぶれが並んだオーダー表を前にすると、2026年のマウンドで再び日本と相まみえる瞬間を想像せずにはいられない。理屈抜きに、この「本気のアメリカ」を侍ジャパンがどう迎え撃つのか。その答え合わせをする日が間も無くやってくる。</span></p>
<p>
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<strong>楢崎 豊（NARASAKI YUTAKA）</strong><br>
2002年に報知新聞社で記者職。サッカー、芸能担当を経て、2004年12月より野球担当。2015年まで巨人、横浜（現在DeNA）のNPB、ヤンキース、エンゼルスなどMLBを担当。2015年からは高校野球や読売巨人軍の雑誌編集者。2019年1月に退社。同年2月から5つのデジタルメディアを運営するITのCreative2に入社。野球メディア「Full-Count」編集長を2023年11月まで務める。現在はCreative2野球事業ディレクターなどを務める。<br>
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		<title>Vol.41 2026年 楽天イーグルス　計算できる戦力と「日米の知」が成す新境地</title>
		<link>https://www.athletegai.com/2025/12/26/column-vol41-2/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[athletegai]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 26 Dec 2025 01:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[スコアブックの余白]]></category>
		<category><![CDATA[コラム]]></category>
		<category><![CDATA[野球]]></category>
		<category><![CDATA[楽天イーグルス]]></category>
		<category><![CDATA[三木肇監督]]></category>
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					<description><![CDATA[■宗山塁が導く若手の台頭と、ボイトら規格外の大砲が並ぶ打線 　2025年パ・リーグ王者のソフトバンクは依然として層が厚く、若手の台頭で勢いに乗る日本ハムも高いチーム力を誇る。2026年のパ・リーグはこの二強が中心と目され [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<p><img loading="lazy" decoding="async" width="2560" height="1708" class="aligncenter wp-image-45896 size-full" src="/wp-content/uploads/2025/12/scorebook41.jpg" alt=""></p>
<h1 class="p1">■宗山塁が導く若手の台頭と、ボイトら規格外の大砲が並ぶ打線</h1>
<p><span style="font-weight: 400;">　2025年パ・リーグ王者のソフトバンクは依然として層が厚く、若手の台頭で勢いに乗る日本ハムも高いチーム力を誇る。2026年のパ・リーグはこの二強が中心と目されるが、西武もFA戦士の加入と補強をし、ロッテもサブロー新監督のもと、強いマリーンズへ牙を研ぐ。オリックスも若手が伸びて、覇権奪回を狙う。その包囲網を破る存在として楽天も侮れないと見る。投打に「計算できる戦力」が揃い、上位争いへ食い込む準備は完全に整った。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　2026年の楽天は、高い完成度を誇るチームへと進化を遂げる予感が漂う。劇的な新旧交代が進行する中、投打ともに「計算できる戦力」が盤石に揃っている点にある。まず攻撃陣の起点となるのは、リードオフマンの中島大輔外野手。中島が作った流れを、2025年にベストナインに輝いた宗山塁、そして最多安打を獲得した村林一輝が繋ぎ、主砲へと託す上位打線の形成こそが大きなポイントだ。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　注目の中軸には、2020年にヤンキースでア・リーグ本塁打王に輝いたルーク・ボイトが座る。2025年は7月からの合流で13本塁打を放っており、その実力は実証済みだ。ここに身長203センチの大砲マッカスカー、さらに二塁に定着した黒川史陽が加わる打線は、リーグ屈指の破壊力を誇る。計算できる得点源が確立されたことで、相手投手にとって一息つく暇もない。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　前田健太の加入と即戦力右腕の台頭が、投手陣を劇的に変えそうだ。エース早川隆久に加え、ここに成長著しい左腕の古謝樹、さらに2025年ドラフト1位の藤原聡大、2位の伊藤樹という即戦力投手が加わった。さらには日米通算の豊かな経験を持つ前田健太がローテーションに加わった意義は極めて大きい。前田がマウンドで見せる老練な投球術は、チームに揺るぎない安心感をもたらす。左右のバランスが取れた先発ローテーションの厚みは、今や12球団でもトップクラスの陣容となっている。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　このチームの真の強さを支えているのが、バックアップ層の充実だ。ベンチには浅村栄斗や鈴木大地といった、実績・経験ともに申し分ない選手たちが控えている。勢いのある若手が攻め、勝負どころでは百戦錬磨のベテランが確実に仕事を果たす。現在の楽天には、長いペナントレースを戦い抜くための「計算できる駒」が理想的な形で揃っている。</span></p>
<h1 class="p1">■三木肇監督の眼差しは秋の歓喜の瞬間へ</h1>
<p><span style="font-weight: 400;">　2013年以来の悲願が叶わずにいる背景には、根深い構造的課題が存在していたように映る。投打における「絶対的な柱」の不在だった。投手陣では、圧倒的な貯金を作れる先発陣の層が薄く、次代のエース候補の台頭が待たれてきた。打線においても、長年ポイントゲッターを浅村栄斗に依存する形が続き、自前で育てた「和製大砲」がクリーンアップに定着しきれなかった。得点力が主力のコンディションに左右されやすく、特定の選手が不調に陥った際のバックアップ体制の欠如が、勝率を押し下げる要因となっていたのである。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　三木肇監督の眼差しは、かつてないほど鋭く、そして温かい。長い時間、コーチ時代からチームを見る監督が掲げる緻密な野球は、単なる作戦の遂行にとどまらず、選手一人ひとりが自律して動く「考える野球」へと進化を遂げているようにも映る。近年の楽天は2013年当時の星野仙一監督が植え付けた「東北のために」という熱い魂と、現代野球の「データと論理」をいかに融合させるかが最大のテーマと見ていた。前田健太という生きた手本を若手投手の輪に投じ、宗山や中島といった新星に失敗を恐れぬ勇気を与えたのは、彼らの成長こそが「計算以上の力」を生むと確信しているからに他ならない。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　泥臭いまでの「1点への執念」――。力をつけた打線という武器を持ちながらも、スコアブックには現れない細部の徹底。かつて二軍監督として苦楽を共にした選手たちが、主力として泥にまみれる姿に、三木監督は自身の歩んできた道の正しさを感じているのではないだろうか。2013年の優勝から13年。東北のファンが待ち望んだ「強いイーグルス」の完成を、自らの手で、そしてこの愛着ある教え子たちと共に成し遂げる。その覚悟は、静かな語り口の裏側で、確かな熱量となってチーム全体を突き動かしている。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　2013年の日本一以来、これほどまでに投打の歯車が噛み合った布陣があっただろうか。東北に再び栄冠がもたらされる、そんな確信に近い期待を抱かずにはいられない。激動の2025年が終わり、2026年が始まる。連覇がかかるWBCやドジャースの大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希のさらなる飛躍はあるのか、村上宗隆ら新たに海を渡るメジャーリーガーの活躍、NPBからの新スターの活躍など、今から楽しみでならない。野球ファンが心躍る一年になることを願っている。
</span></p>
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<div class="article-author"><img loading="lazy" decoding="async" width="1261" height="1283" class="aligncenter size-full wp-image-45354" src="/wp-content/uploads/2024/10/楢崎顔写真.jpg" alt="" srcset="https://www.athletegai.com/wp-content/uploads/2024/10/楢崎顔写真.jpg 1261w, https://www.athletegai.com/wp-content/uploads/2024/10/楢崎顔写真-295x300.jpg 295w, https://www.athletegai.com/wp-content/uploads/2024/10/楢崎顔写真-1006x1024.jpg 1006w, https://www.athletegai.com/wp-content/uploads/2024/10/楢崎顔写真-425x432.jpg 425w, https://www.athletegai.com/wp-content/uploads/2024/10/楢崎顔写真-768x781.jpg 768w" sizes="(max-width: 1261px) 100vw, 1261px" />
<strong>楢崎 豊（NARASAKI YUTAKA）</strong><br>
2002年に報知新聞社で記者職。サッカー、芸能担当を経て、2004年12月より野球担当。2015年まで巨人、横浜（現在DeNA）のNPB、ヤンキース、エンゼルスなどMLBを担当。2015年からは高校野球や読売巨人軍の雑誌編集者。2019年1月に退社。同年2月から5つのデジタルメディアを運営するITのCreative2に入社。野球メディア「Full-Count」編集長を2023年11月まで務める。現在はCreative2野球事業ディレクターなどを務める。<br>
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		<item>
		<title>Vol.40 ダグアウトの革命──ジャイアンツ新監督にビテロ氏、プロ未経験からの「直行」の意義</title>
		<link>https://www.athletegai.com/2025/12/12/column-vol40-2/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[athletegai]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 12 Dec 2025 01:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[スコアブックの余白]]></category>
		<category><![CDATA[コラム]]></category>
		<category><![CDATA[ジャイアンツ]]></category>
		<category><![CDATA[トニー・ビテロ]]></category>
		<category><![CDATA[大学野球]]></category>
		<category><![CDATA[監督]]></category>
		<category><![CDATA[野球]]></category>
		<category><![CDATA[メジャーリーグ]]></category>
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					<description><![CDATA[■球界の常識を覆す…日本への影響は？ 　米大リーグのサンフランシスコ・ジャイアンツは、新監督にテネシー大を率いていたトニー・ビテロ氏（４７）が就任すると発表した。スポーツ専門局ＥＳＰＮによると、プロ野球組織でのコーチ経験 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<p><img loading="lazy" decoding="async" width="2560" height="1708" class="aligncenter wp-image-45896 size-full" src="/wp-content/uploads/2025/12/scorebook40-scaled.jpg" alt=""></p>
<h1 class="p1">■球界の常識を覆す…日本への影響は？</h1>
<p><span style="font-weight: 400;">　米大リーグのサンフランシスコ・ジャイアンツは、新監督にテネシー大を率いていたトニー・ビテロ氏（４７）が就任すると発表した。スポーツ専門局ＥＳＰＮによると、プロ野球組織でのコーチ経験がない大学の指導者が、マイナーなどを経ずに直接メジャーリーグの監督に就くのは史上初のケースだという。球界の常識を覆すこの「ダグアウトの革命」は、現地でも大きな驚きをもって報じられている。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　ビテロ氏はミズーリ大などでコーチを務めた後、２０１８年シーズンからテネシー大を指揮してきた。万年下位に沈んでいたチームを強豪へと育て上げ、２０２４年には全米大学選手権優勝に導いている。一方、名門ジャイアンツは近年低迷しており、今季まで４年連続でプレーオフ進出を逃した。チーム再建のため、球団は９月にボブ・メルビン監督を解任。経験豊富な名将をもってしても打破できなかった停滞感を払拭するため、球団は外部からの劇的な「血の入れ替え」を選択したのだ。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　この歴史的な抜擢を主導したのは、今オフに編成本部長に就任した球団のレジェンド、バスター・ポージー氏だ。「チームには新しいエネルギーが必要だ」とかねてより語っていたポージー氏は、ビテロ氏が大学野球で見せた、審判に猛抗議し退場も辞さないほどの「勝利への飢え」と、若手選手を惹きつける卓越した「求心力」に再建への希望を託した。単なる戦術の修正ではなく、組織全体のカルチャーを「熱狂」へと変える狙いが透けて見える。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　過去にも大学野球の指導者がメジャーの監督になるルート自体は存在した。例えば、ブルワーズのパット・マーフィー監督は、２５年間大学で指導した実績を持つが、その後は大リーグに移り、ベンチコーチなどの職務を経てから監督に就任している。今回のビテロ氏のように、プロ球団での指導歴という「中間ステップ」を完全に飛び越えての抜擢は、極めて異例の「賭け」と言えるだろう。</span></p>
<h1 class="p1">■全米王者に輝いた手腕がプロの世界でも通用するか注目</h1>
<p><span style="font-weight: 400;">　無論、懸念材料がないわけではない。短期決戦のトーナメントが中心の大学野球と違い、メジャーは年間１６２試合の長丁場だ。選手の体調管理や、負けが込んだ際のメンタルケア、そしてスター選手たちが揃うプロ特有のロッカールームの掌握など、未知数の課題は山積みだ。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　それでも、全米王者に輝いた手腕がプロの世界でも通用するのか、注目度は高い。この大胆な実験は、日本球界にも新たな視点を投げかける可能性がある。これまでＮＰＢでは、プロ選手としての実績や内部昇格が監督の主な条件とされ、プロとアマチュアの間には制度的・心理的な「壁」が存在してきた。しかし、データ活用などが進みプロアマの技術差や指導理論の差が縮まる中、この「ビテロ・モデル」が成功すれば、組織マネジメントに長けたアマチュア指導者の登用という選択肢に現実味が帯びるかもしれない。</span></p>
<p><span style="font-weight: 400;">　異端が正道になる瞬間は突然訪れる。ジャイアンツの大胆な決断は、日米双方において「指導者の資格」とは何かを問い直す、新たな試金石となりそうだ。</span></p>
<div class="article-author"><img loading="lazy" decoding="async" width="1261" height="1283" class="aligncenter size-full wp-image-45354" src="/wp-content/uploads/2024/10/楢崎顔写真.jpg" alt="" srcset="https://www.athletegai.com/wp-content/uploads/2024/10/楢崎顔写真.jpg 1261w, https://www.athletegai.com/wp-content/uploads/2024/10/楢崎顔写真-295x300.jpg 295w, https://www.athletegai.com/wp-content/uploads/2024/10/楢崎顔写真-1006x1024.jpg 1006w, https://www.athletegai.com/wp-content/uploads/2024/10/楢崎顔写真-425x432.jpg 425w, https://www.athletegai.com/wp-content/uploads/2024/10/楢崎顔写真-768x781.jpg 768w" sizes="(max-width: 1261px) 100vw, 1261px" />
<strong>楢崎 豊（NARASAKI YUTAKA）</strong><br>
2002年に報知新聞社で記者職。サッカー、芸能担当を経て、2004年12月より野球担当。2015年まで巨人、横浜（現在DeNA）のNPB、ヤンキース、エンゼルスなどMLBを担当。2015年からは高校野球や読売巨人軍の雑誌編集者。2019年1月に退社。同年2月から5つのデジタルメディアを運営するITのCreative2に入社。野球メディア「Full-Count」編集長を2023年11月まで務める。現在はCreative2野球事業ディレクターなどを務める。<br>
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