令和の断面

vol.313 暑さ対策を忘れずに

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     大変な時代になってきた。
     気候変動による猛暑、酷暑である。
     この暑さの中でのスポーツは、これまで以上に体調の管理に注意しなければならない。
    
     まずは、京都で見かけた光景。
     7月の3連休に高校野球を観に行った。
     気温は午前中から30度を超えていた。第一試合の終盤、セカンドを守っていた選手が体調の変化を訴えた。すぐに部長先生と医療担当のスタッフらしき人たちがやってきて、当該選手に話しかけている。
     届いた水を飲んだ選手は、屈伸運動をして足を曲げ伸ばしすると、「大丈夫」と首を振って応えた。
     そこへ審判も駆けつけて様子を確認すると試合が再開した。
    
     2アウト1塁3塁。
     ここで打者の打った打球がセカンドに飛ぶ。右に2~3歩動いた2塁手は、2塁ベースに入った遊撃手にトスをしてチェンジ。
     事なきを得たが、2塁手はそのまま足がつったのか、ひとりで歩けず遊撃手やセンターの選手に肩を借りてベンチに戻った。
    
     第二試合でも同じようなことが起こった。
     試合の最終盤、先頭バッターの選手がなかなか打席に現れない。審判団がホームベース付近に集まり、何やら協議をしている。
     すると守りについていた選手たちをすべて呼び戻し、ベンチに入るように促したのだ。
     場内にアナウンスが流れる。
     「ここでしばらくの間、水分補給の時間を取らせていただきます」
    
     本来、打席に向かうはずだった選手に何らかの異変があったのだろう。
     それを受けて急遽、水分補給の時間を確保したのだ。
     10分ほどの休憩が終わると、先頭バッターは元気になったのか、打順通りにそのまま打席に入った。
    
     プロ野球でもかつてない出来事が起こった。
     7月22日にさいたま市で行われた2軍のロッテ対オリックス戦。
     この日の気温は午後1時時点で38度になっていた。
     異変は4回に起こった。7番ライトで先発出場していたロッテの選手が、三振をしてベンチに戻ると熱中症の症状を訴えて救急車で緊急配送されたのだ。この他にも複数の選手が体調不良を訴えたことから、両チームの球団関係者と審判団が協議し、この試合は4回途中でノーゲームとなった。
    
     ロッテの球団広報。
     「熱中症の疑いがある体調不良者が複数発生したため、主催球団より審判に相談、対戦球団にも確認の上、中止を決定しました」
    
     これまで1軍の公式戦でもない、猛暑による異例のノーゲームである。
    
     こうしたことは、野球以外のスポーツでも起こっているだろう。
     日中のスポーツは、かなり危険だ。
     朝や夕方の時間帯、ナイター設備があれば、夜を勧めたい。
     それでも水分をしっかり補給しなければならない。
    
     気象庁は40度以上を「酷暑」とネーミングし注意喚起を促しているが、今夏、もうすでに全国各所で酷暑が発生している。
     夏のスポーツは、暑さ(熱中症)と戦ってはいけない。
     上手に向き合って無理をしない。
     大切なことは、体力を過信せず、体調の変化に十分注意することだ。
     
    

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