令和の断面

vol.260 クラブチームで野球をやろう

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     中学校で部活動をしている3年生の生徒たちは、この夏の試合、あるいは活動で引退することになる。とりわけ野球部の活動は、夏休みに県大会などを開催する日程上、6月の今頃それぞれの地域で予選が行われ、そこで負けてしまうと1、2年生の新チームに移行し、3年生はここで競技を終えることになる。
    
     一番成長できる中学3年生(15歳)の夏を、何もしないで過ごすのはもったいない気がするが、それでも最後に試合ができた中学は良い方なのだ。
    
     いま全国的に中学の野球部員は減少し、部員が9人に満たないチームは、休部や廃部になっているところが多い。
     野球をやりたくても中学に野球部がないのだ。
    
     そんなこどもたちに何とか野球をやらせてあげたい。
     そうした生徒たちの思いに答えて、学校ではなく地域のクラブとして活動を始めているチームが増えている。
    
     たとえば岩手県宮古市のケース。
     宮古エンジョイベースボールクラブが、今春、地域クラブとして発足した。宮古市内では、11中学のうち6校が部員不足で野球部がないそうだ。今回できたクラブは、4校に通う18人が所属している。
    
     練習は、中学校のグラウンドや野球場を借りて週1、2回程度。
     もっと練習ができたらよいのにとも思うが、指導者の手配やグラウンドへの送り迎えなど、課題もあるようだ。
    
     このクラブの発起人の方は「宮古の学童野球はチーム数が増えているのに中学は野球部がないところも多い。たくさん練習させてあげたいが、練習場所の確保やコーチの手配など苦労も多い。行政の支援がもっとあったらうれしい」と話している。
    
     このコラムでも何度も書いてきたが、いま全国で部活動の地域移行が始まっている。宮古のチームは、モデルケースとも言えるだろう。こうしたチームを物心両面で行政がしっかり支えてもらいたいと思う。
    
     中学校に野球部がない寂しさはあるが、クラブチームのメリットは大会で負けても引退する必要がないことだ。高校で野球を続けたい人は、後輩の練習を手伝いながら自分も練習したらよい。
     夏休みは年齢的にも一番成長できる時だ。
     よい指導者に来てもらえれば、なおさらのことだ。
    
     部員不足という逆境も考え方次第でチャンスに変えられる。
     合同チームやクラブチームが、全国でうまく機能することを願っている。
    
    

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