いよいよプロ野球がキャンプイン(2月1日)する。
今年は、衆議院選挙(2月8日投開票)と重なったり、冬の五輪(2月6日~22日)もあったりするので、前半の報道量は少ないかもしれないが、その分、各チームとも落ち着いて練習ができるかもしれない。
加えて3月にはWBCもあるので、その間、注目は侍ジャパンに集まる。
代表選手が抜けるチームでは、若手にチャンスが回ってくる。
そんな環境でどんな選手が飛び出してくるのか。
いつも以上に若手の動向が気になるキャンプになるだろう。
古巣のヤクルトは、池山隆寛新監督(60歳)の下で新しいスタートを切ることになる。
池山監督は、私がヤクルトにいた頃のスター選手。思い切りのよいスイングから「ブンブン丸」と呼ばれていたが、監督となってどんな野球をするのか、ファンも楽しみにしていることだろう。このところ野村克也さんの教え子が監督に登用されていたが、池山監督もその一人だ。
彼本来の野性味あふれる野球と野村ID野球がどんな形で現れるのか。
低迷するヤクルトの再建が期待される。
長く主砲を務めていた村上宗隆選手がメジャーリーグに渡り、戦力ダウンは否めないだろうが、池山監督には強みがある。それは2軍の監督を2020年から去年まで任され、その前も1軍や2軍の打撃コーチを務めている。誰よりもヤクルトの選手を知っているのだ。
それだけに「適材適所」それぞれの持ち味を生かした選手起用ができるはずだ。
今シーズンのキャッチフレーズは「燕心全開」(えんじんぜんかい)。
チームでしっかりと円陣を組んで一致団結、そしてそれぞれがエンジン全開でチャレンジできれば、最下位からの脱出も叶うだろう。
さて、そんなヤクルトで今回気になる取り組みがある。
それは池山監督が打ち出している5勤1休、あるいは6勤1休のスケジュールだ。
近年、プロ野球のキャンプは、3勤1休や4勤1休などが主流の中で、ヤクルトは練習中心にキャンプを送ることになる。
これは池山監督の発案で、シーズンになれば6勤1休が基本的なスケジュールなので、キャンプからそのリズムで野球に取り組むというのだ。
「働いて、働いて、働いて、働いて、働いて……」と就任の挨拶で「働いて」を5連発した高市早苗総理に影響を受けたわけではないだろうが、この取り組みがシーズンにどう影響するか。
これは池山監督の現役時代の感覚や2軍監督の経験からの試みなのだろうが、休むことの意義が語られることが多い昨今、挑戦的なチーム運営と言えるだろう。
勝てなければ、休みが少ないからと選手から不満が漏れるかもしれない。
ケガ人が多く出ても、このスケジュールが問題視される。
プロ野球に合った練習日程は、どんなスケジュールが有効なのか。
そうしたことも問われるヤクルトのキャンプに注目だ。
令和の断面
青島 健太 Aoshima Kenta
昭和33年4月7日生/新潟県新潟市出身
慶応大学野球部→東芝野球部→ヤクルトスワローズ入団(昭和60年)
同年5月11日の阪神戦にてプロ野球史上20人目となる公式戦初打席初ホームランを放つ。
5年間のプロ野球生活引退後、オーストラリアで日本語教師を経験。帰国後スポーツをする喜びやスポーツの素晴らしさを伝えるべくスポーツライタ―の道を歩む。
オリンピックではリレハンメル、アトランタ、長野、シドニー、ソルトレークシティー、アテネで、サッカーW杯ではアメリカ、フランス、日韓共催大会でキャスターを務める。
現在はあらゆるメディアを通して、スポーツの醍醐味を伝えている。
2022年7月の参議院議員選挙で初当選。