新学期。
今週から学校が始まる。
小学校、中学校、高校、大学。
60代の私にとって、学生時代は遥か彼方の思い出になってしまっているが、それでも中学の部活動や高校の野球部時代など、なつかしく思い出す場面が数多くある。
先日、あるテレビ番組で世界の子どもたちの学校での様子が紹介されていた。
どんな教科が好きか?
日本の小学生の1番は「体育」だったが、国によっては事情が違う。
同じアジアのタイでは「プログラミング」が1番だった。コンピューターでいろいろゲームが作れるのは楽しいし、将来の仕事にも役立つからというのが多くの理由だった。インドでは「算数」が1番だった。生活に必要だし、一生役に立つからと子どもたちが答えていた。
アメリカでも「算数」が1番だった。数字を使っていろいろなゲームをしたりして算数の授業が面白いからというのが理由。アフリカ、ケニアの子どもたちの1番は「キリスト教の授業」だった。
予想外だったのは、アイスランドの子どもたちだ。
ご存じアイスランドは、北極に近い極寒の国だ。冬の間は、白夜が続き太陽の光も浴びられない地域である。
そんなアイスランドで人気の教科は、なんと「水泳」の授業だった。
日本と同じ火山大国のアイスランドは、温泉が多く、また地熱を使った温水プールが一年中オープンしている。そこでアイスランドの子どもたちは冬でも水温30度ほどの温水プールで自由に泳ぐことができるそうだ。
子どもたちが選ぶ人気の教科には、それぞれの国の国情や地理的、気候的な要素も働いているが、それが何であれ、学校でみんなが一生懸命勉強することは素晴らしいことだと思う。
さて我が日本では「体育」が人気になっていたが、その理由には学校で他の教科の勉強が忙しかったり、放課後も塾や習い事でスケジュールが詰まっていたりするため、「体育」の時間が1番ほっとできるからと答えていた子どもがいた。
同じように体育が大好きだった私からすると、1番なのはうれしいが、その理由が忙しいからというのは複雑な思いだ。
日本の小学校には「学童」、中学には「部活動」があるが、もし興味がある活動があったら、文化部、運動部に関わらず入ってもらいたいなと大先輩は思う。
特に中学の部活動で出会うものは、自分が一生好きになる分野になったりする。
私の場合は、中学の部活動(野球部)が高じて、プロ野球まで野球を続けることになった。
音楽や芸術の分野でもそうした人はたくさんいることだろう。
そして何より魅力的なのは、そうした部活動で知り合った仲間が一生の友人になってくれることだ。
学校は、まず勉強するところだ。
好きな教科に熱中する。
しかし、それだけではもったいない。
部活動でも新しい自分を見つけることができる。
そしてそれが一生の趣味になったりする。
子どもたちがこの原稿を読むことはないと思うが、保護者のみなさんには是非部活動を勧めていただきたい。
そして私のいる国政からは、文部科学省にもっともっと部活動の環境を整えるように訴えていきたいと思う。
令和の断面
青島 健太 Aoshima Kenta
昭和33年4月7日生/新潟県新潟市出身
慶応大学野球部→東芝野球部→ヤクルトスワローズ入団(昭和60年)
同年5月11日の阪神戦にてプロ野球史上20人目となる公式戦初打席初ホームランを放つ。
5年間のプロ野球生活引退後、オーストラリアで日本語教師を経験。帰国後スポーツをする喜びやスポーツの素晴らしさを伝えるべくスポーツライタ―の道を歩む。
オリンピックではリレハンメル、アトランタ、長野、シドニー、ソルトレークシティー、アテネで、サッカーW杯ではアメリカ、フランス、日韓共催大会でキャスターを務める。
現在はあらゆるメディアを通して、スポーツの醍醐味を伝えている。
2022年7月の参議院議員選挙で初当選。
