熊本地震で亡くなられた方にお悔やみを申し上げると共に、被災されたすべての方々にお見舞いを申し上げます。
先日、コロナ禍を経て7年ぶりに開催された草加市の花火大会に参加した。
会場は、野球場が4面取れる広大な草加公園。花火大会は、大きな河川の土手などで行われることが多いが、草加市には多くの人が集まれるような河川がない。そこで野球場を利用しての開催となったが、スペース的には、十分な広さが確保されていた。
移動式のステージで開会式が行われ、山川市長をはじめ大会開催に尽力された方々が順番に挨拶をしたが、不肖青島も草加市出身ということで紹介していただいた。
スポーツを主に扱うこのコラムで「なんで花火大会?」と思われるだろうが、これがスポーツとは無縁ではない。
日頃は、野球場として親しまれているスペースもこうしたイベントに活用されるばかりでなく、いざ何らかの災害が起こった時には、緊急の避難所や仮説住宅を建てる場所になったりするからだ。
だから、野球場だけに限らずスポーツに親しむスペースや公園、室内の体育館などはもちろん災害対策にとって重要な場所になっている。
そして、こうした花火大会を通じて地元の人たちに、何かあったら避難できる場所が近隣にあることを知ってもらうことにも意味があるのだ。
スポーツ振興、その意義はスポーツだけに留まらない。グラウンドは、避難所として機能し、また火災の時には延焼を防ぐ緩衝地帯としても大事な空間となる。だから地域のみなさんにスポーツに親しんでもらうことは、いざという時の災害対策にもつながっているのだ。
話は、少し逸れるが、全国の花火大会や夏祭り(盆踊り等)の開催は、草加市にとっても大事なことだ。それは草加市の伝統産業に「浴衣作り」があるからだ。
花火大会や夏祭りには、浴衣がよく似合う。美しく涼しい浴衣は、日本の伝統的な夏の衣服でもある。草加市で作られる浴衣は全国の会場で着られ、その開催に花を添えているのだ。
夏の風物詩「花火大会」は、河川敷の広場やスポーツ的なスペースで行われ、スポーツ同様に地元のみなさんに親しまれている。盆踊りなども同様だ。
その一方でこうした会場は、実は、災害対策のスペースとして地域に欠かせない大事な場所になっている。
災害大国の日本。
スポーツ施設や街の公園は、国民の命を守る大切なスペースなのだ。
令和の断面
青島 健太 Aoshima Kenta
昭和33年4月7日生/新潟県新潟市出身
慶応大学野球部→東芝野球部→ヤクルトスワローズ入団(昭和60年)
同年5月11日の阪神戦にてプロ野球史上20人目となる公式戦初打席初ホームランを放つ。
5年間のプロ野球生活引退後、オーストラリアで日本語教師を経験。帰国後スポーツをする喜びやスポーツの素晴らしさを伝えるべくスポーツライタ―の道を歩む。
オリンピックではリレハンメル、アトランタ、長野、シドニー、ソルトレークシティー、アテネで、サッカーW杯ではアメリカ、フランス、日韓共催大会でキャスターを務める。
現在はあらゆるメディアを通して、スポーツの醍醐味を伝えている。
2022年7月の参議院議員選挙で初当選。